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早くも首相復帰画策か=ジョンソン派、残る影響力―英保守党


 【ロンドン時事】英与党保守党の党首選で勝利したトラス外相は6日、首相に就任し、ジョンソン氏に代わって国家運営のかじを取る。トラス氏は2年数カ月後に迫る総選挙に向けて党の結束を図る考えだが、党内のジョンソン氏の影響力は依然強い。トラス氏を追い落とし首相復帰を目指すジョンソン派が早くも動きだしていると伝えられ、良くも悪くも注目を集めるジョンソン氏が存在感を失うことは当面なさそうだ。  ジョンソン氏は6日朝、エリザベス女王との謁見(えっけん)に先立ち、官邸前で首相として最後の演説に臨み、英国の欧州連合(EU)離脱や新型コロナウイルスのワクチン普及など自身の「レガシー(政治的遺産)」をアピール。「予期されなかったリレー競争が行われ、(後任に)バトンを渡すことになった」と述べ、不本意な辞任に悔しさをにじませた。退任後の動向ははっきりしないが、報道によれば、当分の間は議員を続ける傍ら、コラム執筆や講演活動に励むもようだ。  「相当な野心家」とされるジョンソン氏がこのまま静かに政界を去るとは考えにくい。7月の辞意表明の際も、周囲の圧力に最後まで抵抗し、結局引きずり降ろされる形になり「無念の退陣」を強いられた。最近、記者から退任後の身の振り方を問われたジョンソン氏は、首相返り咲きを目指す考えを否定せず「カムバックをもくろむのか」と伝えられた。  一部大衆紙は4日、ジョンソン派の下院議員12人がジョンソン氏の首相復帰を狙い、トラス氏に対する党首信任投票を年内に実施するよう水面下で画策していると報じた。これらの議員は「ボリス(ジョンソン氏)が(次の総選挙に勝利する)唯一の選択肢だ」と信じているという。  また、最大野党の労働党に支持率でリードされる保守党が次期総選挙で下野した場合、ジョンソン氏を再び党首として担ぎ出すシナリオもある。これについてロンドン大クイーンメアリー校のティム・ベール教授(政治学)は、BBC放送に「ジョンソン氏復帰の可能性は排除できないが、党にとって窮余の策であり、そうなったら保守党の将来が真に懸念される」と見解を述べた。 【時事通信社】 〔写真説明〕英首相退任を控えたジョンソン氏=1日、南部サイズウェル(AFP時事)
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