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米台、現状変更に危機感=中国の圧力「常態化」―ペロシ氏訪台1カ月


 【ワシントン、台北時事】ペロシ米下院議長の台湾訪問から2日で1カ月。猛反発した中国による台湾への軍事的威嚇はなお続いており、米台は中国が「台湾海峡の現状を変えようとしている」(米政府高官)と危機感を募らせている。米台は連携して現状変更を阻止する構えの一方、事態の緊迫化も避けたい考えで、対応に苦慮している。  「ニューノーマル(新しい常態)を設定しようとしていることが明らかになった」。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は8月31日の記者会見でこう中国を非難した。  ペロシ氏訪台直後、中国は台湾を包囲する形で軍事演習を実施。弾道ミサイルが初めて台湾本島上空を通過するなど演習は大々的に行われたが、米台がより神経をとがらせるのはその後の中国軍の動きだ。  大規模演習をきっかけに、中国軍機は8月末までほぼ連日、台湾海峡の中間線を越えて台湾側を飛行した。中間線は、中台間の事実上の「停戦ライン」として長年にわたり互いに越えない暗黙の了解があった。台湾の離島周辺に中国からの無人機が飛来する事例も、軍事演習以降に急増している。  台湾国防部(国防省)は同25日、「中国軍は台湾周辺での軍艦、軍用機の運用を常態化させている」と非難した。蔡英文政権は、中国の習近平政権がペロシ氏訪台を「口実」に軍事活動を拡大していると警戒を強めており、米国や日本をはじめとした国際社会に台湾支持を訴えている。  これに対し、米政治専門紙ポリティコによると、バイデン米政権は台湾に対艦ミサイルなど11億ドル(約1500億円)の武器売却を議会に要請する方針だ。同28日には米ミサイル巡洋艦2隻が台湾海峡を通航した。  10月に開かれる中国共産党大会で習総書記(国家主席)が3期目入りを決めれば、2024年1月の台湾総統選を見据えて「中国が一段と攻撃的になる」(米専門家)との懸念は根強い。米中両国はバイデン大統領就任後初となる対面方式での首脳会談の開催を模索しているが、将来的に双方の対応がエスカレートし、緊張が一段と高まる可能性は拭えないままだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕台湾に近い中国福建省の平潭島上空を飛行する中国軍機=8月5日(AFP時事) 〔写真説明〕台湾の蔡英文総統(右)と面会するペロシ米下院議長=8月3日、台北(台湾総統府提供)(AFP時事)
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