関東大震災で１００回忌法要＝再建の築地本願寺―東京

　死者・行方不明者が１０万人を超えた関東大震災が起きた１日、東京都中央区の築地本願寺で犠牲者をしのぶ１００回忌法要が行われた。 　本堂で行われた法要では、僧侶や参列者らが読経して犠牲者を追悼した。同寺の中尾史峰宗務長はあいさつで、「地震が頻発している。万が一のことがあれば役立てるよう心掛けている」と話した。 　寺の広報誌で法要を知り参列した港区の無職女性（７５）は、「当時は電気も十分に普及していなかったと思うと、大変な状況だっただろう。気持ちを新たに、日ごろから災害に備えておきたい」と話した。 　１９２３年の大震災で築地本願寺は、本堂を含め木造だった建物のほとんどが全焼。３４年に火災や地震に強い鉄筋コンクリート製の本堂などが再建された。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕関東大震災の犠牲者をしのび行われた１００回忌法要＝１日、東京都中央区の築地本願寺