共同訓練でジャベリン実射＝電子戦などで連携強化―陸自と米軍

　陸上自衛隊と米陸軍による大規模演習「オリエント・シールド２２」の実動訓練が始まり、熊本県山都町の大矢野原演習場で２８日、日米の携行式対戦車ミサイルの射撃訓練が公開された。米陸軍は、ウクライナ軍にも供与した「ジャベリン」を実射した。演習は９月９日までで、日米計２１００人が参加。鹿児島県の奄美大島では米軍の高機動ロケット砲システム（ＨＩＭＡＲＳ）が展開し、日米電子戦部隊を交えた共同対艦戦闘訓練を初めて行う。　 　現代の戦争では従来の陸海空に宇宙、サイバーなどの「新領域」を組み合わせて対応する「領域横断作戦」が重要とされ、訓練は日米連携の向上が主なテーマ。米陸軍で領域横断作戦を担う専門部隊「第１マルチ・ドメイン・タスクフォース」も初めて来日する。 　この日は共同射撃訓練の一環として、米陸軍がジャベリン２発を発射する様子を公開。陸自は「和製ジャベリン」とも呼ばれる「０１式軽対戦車誘導弾」などの発射訓練を行った。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕大規模演習「オリエント・シールド２２」で、米陸軍が日本で初めて実射した「ジャベリン」＝２８日午前、熊本県山都町の大矢野原演習場 〔写真説明〕大規模演習「オリエント・シールド２２」で、米陸軍が日本で初めて実射した「ジャベリン」＝２８日午前、熊本県山都町の大矢野原演習場