噴火予知連に３検討会＝研究注力狙い再編案―気象庁

　気象庁の火山噴火予知連絡会の作業部会は２４日、本会議と一部の火山ごとに部会などを設置している現行体制を、三つの検討会に再編することを柱とした提言を公表した。火山学者らが噴火に備えた研究に注力できるようにするのが狙いで、来年度からの新体制移行を目指す。 　現在は本会議で各地の火山の平時の活動を分析し、活発な火山では個別に部会を設けている。 　提言ではこれを三つに再編。大規模噴火などへの対応を担う「火山噴火災害検討会（仮称）」と、噴火に備えた事前の研究開発や情報交換を行う「火山調査研究検討会（同）」、平時の噴火活動を分析する「火山活動評価検討会（同）」を設ける。 　また、平時の分析は気象庁が主体となって行い、火山学者らが研究に十分な時間を割けるようにするという。　（了）【時事通信社】