候補者名簿、再提出も＝会員任命拒否問題―学術会議

　日本学術会議の総会が１０日開かれ、学術会議が推薦した会員候補６人の任命が拒否された問題などについて議論した。梶田隆章会長は「一連の手続きは終了した」とする政府に対し、任命手続きの再開を求めるため、６人の候補者名簿を改めて提出することを提案していると明らかにした。 　梶田会長によると、３月と今月に松野博一官房長官と面談した際に提案した。松野氏は難色を示し、次期会員を選考する過程で解決を図れないか打診され、結論には至らなかったという。　 　一方、政府は今夏にも学術会議の在り方について見直し案を示す方針だが、小林鷹之・前科学技術担当相は退任前の１０日午前、総会冒頭であいさつし、「最終調整を行うところまで来たが、本日お示しすることができない」と述べた。（了）【時事通信社】