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「台湾封鎖」に現実味、緊張高める=中国の軍事演習、8日も継続


 【北京、台北時事】ペロシ米下院議長の台湾訪問に反発する中国が台湾を取り巻く形で4日から始めた軍事演習は7日、事前予告した日程を終えたが、8日も一部の海空域で演習を継続した。中国側は「台湾封鎖」や有事さえ想定した作戦の一端を見せつけ、米台接近を激しくけん制。台湾をめぐる緊張がまた一段と高まった。  台湾方面を担当する中国軍東部戦区は、台湾周辺の海空域で「実戦的合同演習」を8日も続けたと発表した。対潜水艦作戦や海上での「突撃行動」の訓練を重点的に行ったとしている。ただ、7日までと異なり、立ち入り禁止を求める演習区域は設定していない。  これに対し台湾国防部(国防省)は、8日の記者会見で「動向はすべて把握しており、退去を求め警告したほか、追跡監視を続けている」と説明した。国防部によると、台湾陸軍は9日と11日、南部で重砲射撃訓練を実施する。  今回の一連の演習は、初の台湾総統直接選挙を前に、中国軍が本土近海にミサイルを発射するなどした1995~96年の「台湾海峡危機」を上回る。台湾を囲む6カ所の海空域で4日から演習を開始し、台湾側の情報では初日に11発の弾道ミサイルを発射。日本の防衛省によれば、5発が日本の排他的経済水域(EEZ)に落ち、うち4発は初めて台湾上空を通過した。  中国軍は「全ミサイルが正確に目標へ命中した」と主張。日本のEEZを狙い、米台と緊密に連携する日本側の出方も探ったとみられる。日本政府は中国側に抗議し、日中関係は一層冷え込んだ。  また、中国軍機が連日、台湾海峡の中間線を越えて台湾側へ進入。本土に近い台湾の島しょ部でも無人機が確認された。中国軍は今後も断続的に台湾への威嚇行動を取る可能性が高い。  台湾国防部は8日、「1950年以降、確かに存在してきた中間線への挑戦だ」と中国軍を批判。「訓練空域は国際線や航路の正常運転に影響を及ぼす」と自制を求めた。  中国本土と台湾は不可分とする「一つの中国」原則を掲げる中国は、諸外国が台湾を独立国のように扱う高官同士の往来に以前から強く反対。米大統領職の継承順位で副大統領に次ぐ要職のペロシ氏による2、3両日の訪台に猛反発した。 【時事通信社】 〔写真説明〕台湾に近い中国福建省の平潭島上空を飛行する中国軍機=6日(AFP時事)
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