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「自由は死せず」安倍氏記す=板垣退助の位牌に―銃撃事件1カ月、子孫憤り


 安倍晋三元首相が参院選の遊説中に奈良市で銃撃され、死亡してから間もなく1カ月となる。140年前、同じく地方遊説中に襲撃された自由民権運動の指導者、板垣退助の子孫で「板垣退助先生顕彰会」(大阪市)理事長の高岡功太郎さん(48)は「民主政治を否定する暴挙。二度とあってはならない」と憤りを口にする。  同会では2018年、板垣の百回忌に合わせて新たに位牌(いはい)を作ることになり、安倍氏に揮毫(きごう)を依頼した。くしくも文言は、板垣が襲撃された際に口にしたとされる「板垣死すとも自由は死せず」。「自由党の流れをくむ自民党の総裁であり、板垣同様、『国を守る』という政治精神を持っている」という理由で依頼したところ、安倍氏が快諾したという。同氏の文字が刻まれた位牌は東京と高知にある板垣の菩提(ぼだい)寺にそれぞれ奉納されている。  暴漢に短刀で襲われた板垣は一命を取り留めたが、安倍氏は凶弾に倒れた。「揮毫を依頼した人物が板垣と同じように襲撃されたことはとても信じられない。道半ばで亡くなってしまい、本当に悲しい」と高岡さんは突然の死を悼む。  「意見を言論で戦わせる時代でこんなことがあっていいのだろうか。演説という政治的意見を表明する場を狙った襲撃は、民主政治を否定する暴挙だ」と怒りを隠せない。「今は政治活動が命懸けだった時代とは違う。二度とこんなことが起きないことを願う」と声を震わせた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕安倍晋三元首相の揮毫(きごう)が記された色紙を手に持つ高岡功太郎さん=7月10日(高岡さん提供)
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