国会占拠、沈静化へ「国民対話」＝委員会設立表明―イラク首相

　【カイロ時事】イラクのカディミ首相は１日、イスラム教シーア派指導者サドル師の支持者らによる首都バグダッドの国会占拠をめぐり、声明を出し、「解決への道筋を描くため、全政党の代表者を含む委員会の設立を通じた国民対話を呼び掛ける」と表明した。イラクのメディアが伝えた。 　一方、ＡＦＰ通信によると、国会でサドル師派と対立する親イランのシーア派を支持するデモ隊も１日、国会に通じる大通りに集まり、約２時間にわたり抗議した。 　昨年１０月の総選挙後、イラクでは新たな大統領や首相を選出できていない。連立交渉に失敗した最大勢力サドル師派の議員７３人は６月、同師の指示で一斉に辞職。繰り上げ当選で勢力を強めた親イランのシーア派が首相候補を擁立した。これにサドル師支持者らが反発し、国会になだれ込んだ。　【時事通信社】