米自動車２社、増収確保＝コスト増や景気悪化を警戒―４～６月期

　【ニューヨーク時事】米自動車大手２社の４～６月期決算が２７日、出そろった。半導体不足に伴う品薄で販売価格が上がり、２社とも増収を確保。ただ、原材料や輸送のコスト増が響き、ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）は大幅減益となった。 　ＧＭは売上高が前年同期比４．７％増の３５８億ドル（約４兆８８００億円）、純利益は４０．３％減の１６億９２００万ドル。半導体不足で生産が滞り、世界販売台数は１９．１％減の１４２万台だった。 　バーラ最高経営責任者（ＣＥＯ）は、半導体不足が来年も続くと予想。景気が悪化するリスクに備え、「支出や雇用を絞る対策を講じている」と説明した。 　一方、フォード・モーターの売上高は５０．２％増の４０２億ドル、純利益は１８．９％増の６億６７００万ドルと増収増益。世界販売台数も３５．１％増の１０３万台と、４四半期ぶりにプラスに転じた。主力の北米市場が好調だった。原材料高などにより、通年で計７０億ドルのコスト増を見込む。　【時事通信社】