御嶽山噴火訴訟、原告が控訴＝長野

　２０１４年の御嶽山噴火災害で、気象庁が噴火警戒レベルの引き上げを怠ったなどとして、遺族ら３２人が国と長野県に損害賠償を求めた訴訟で、原告側は２７日、請求を棄却した長野地裁松本支部判決を不服として、東京高裁に控訴した。 　同支部は１３日の判決で、噴火２日前に「山体膨張を示すわずかな地殻変動」の可能性を示すデータが気象庁内で報告されたが、十分に検討せずレベルを据え置いたとして同庁職員の注意義務違反を認定。一方で、登山者の死亡や負傷との因果関係は認められないと判断し、請求を棄却した。　（了）【時事通信社】