上皇さま、右心不全と診断＝「改善しつつある」―宮内庁

　宮内庁は２６日、上皇さまが東大病院（東京都文京区）でＭＲＩ検査を受けられた結果、右心不全と診断されたと発表した。自覚症状はなく、投薬治療などで「改善しつつある」という。 　同庁によると、上皇さまは４月から６月にかけ体重が増加し、６月末ごろ、血液検査で心不全の診断指標であるＢＮＰ値の上昇が確認された。今月２４日に東大病院で心臓ＭＲＩ検査を受け、右心房と右心室の間にある三尖（さんせん）弁がうまく閉じないことによる右心不全と診断された。 　６月末から投薬などの治療を受けており、現在は体重も減り、ＢＮＰ値も下降している。日課の散策も時間を短縮して行っているという。　 　上皇さまは２０１２年、心臓の冠動脈バイパス手術を受けたが、同庁は今回の症状と現時点で関連はみられないとしている。 　同庁は、上皇后さまが２４日、東大病院で右目切開手術を受けたことも明らかにした。白内障に伴うもので、経過は良好という。（了）【時事通信社】