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知床観光業者「厳しい」=書き入れ時も客戻らず―事故から3カ月・北海道


 北海道・知床半島沖の観光船沈没事故は、23日で発生3カ月となった。地元観光業者は書き入れ時の夏を迎えたが、事故の影響もあり客足は鈍く、「厳しい状況」と口をそろえる。
 今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限がなく、多くの観光客の訪問が期待されていた。ところが、知床斜里町観光協会によると、6月の宿泊者数はコロナ禍前と比較して約6割にとどまった。最盛期となる7~8月の予約も伸び悩んでいるといい、新村武志事務局長は「今年はコロナ前の水準に戻ると思っていた。知床から客足が遠のいている」と肩を落とした。
 北海道は事故を受け、複数の観光船事業者が所属する観光協会などを対象に、船の安全対策などのPR費用への補助を開始。知床斜里町観光協会はこの補助金を活用してホームページを刷新し、観光船の設備や点検状況などを掲載する予定だ。新村事務局長は「信頼回復には何年、何十年かかるかもしれないが、これからも事故に向き合っていきたい」と話す。
 事故を起こした「知床遊覧船」と同じウトロ港から出航する観光船は5月以降、順次運航を再開したが、ツアー客が減ったことなども影響し、乗客が例年の1割程度の日もある。「知床小型観光船協議会」の神尾昇勝会長は「予想通りだが、とても厳しい。われわれとしては日々安全運航を積み重ねていくしかない」と強調した。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕小型観光船に乗り込む人たち=23日午後、北海道斜里町
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