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着衣血痕「赤み残らない」=法医学者、弁護側主張沿う証言―袴田事件


 「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌さん(86)=釈放=の第2次再審請求差し戻し審で、法医学者2人の証人尋問が22日、東京高裁(大善文男裁判長)で非公開で行われた。犯行時の着衣とされた衣類に付着した血痕の「赤み」について、「化学的に赤みが残ることはない」と証言した。
 衣類は事件の約1年2カ月後にみそタンクから見つかり、弁護団は「黒褐色」に変色したとの実験結果から証拠の捏造(ねつぞう)を主張している。
 記者会見した弁護団によると、2人は弁護側鑑定書を作成した旭川医科大の清水恵子教授と奥田勝博助教。血痕の付着した衣類を1年間みそ漬けにした場合、血中ヘモグロビンが変質して黒褐色になると証言した。赤みが残るとして検察側が独自に行っている実験については、自然界と懸け離れた極端な条件設定をしており「意味がない」と指摘したという。
 記者会見した袴田さんの姉ひで子さん(89)は、再審開始に向け「結果が出ないと分からないが、大いに期待しています」と話した。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕「袴田事件」の第2次再審請求差し戻し審で、専門家への証人尋問終了後に記者会見した袴田ひで子さん=22日午後、東京都千代田区
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