米韓演習を「正常化」＝来月２２日から、野外訓練も再開

　【ソウル時事】韓国国防省は２２日、８月からの米韓合同軍事演習の規模を拡大し、野外訓練も再開すると発表した。演習は８月２２日～９月１日の予定。文在寅前政権下で、演習は指揮所訓練中心に縮小されていた。尹錫悦政権は核・ミサイル開発を加速する北朝鮮への抑止力強化を目指しており、演習や訓練を「正常化する」と説明した。
　米韓合同軍事演習は毎年春と夏～秋に行われ、北朝鮮が強く反発してきた。北朝鮮への融和路線を取った文政権は訓練を延期したり、新型コロナウイルス感染症対策として指揮所訓練中心に縮小したりした。５月に就任した尹大統領は路線を転換し、バイデン米大統領との首脳会談で演習の規模拡大の方針で合意した。
　演習名は今回から「乙支（ウルチ）フリーダムシールド」とする。文政権下で廃止された演習名「乙支フリーダムガーディアン」と似た名称にした。　【時事通信社】
〔写真説明〕米韓合同軍事演習「乙支（ウルチ）フリーダムガーディアン」に参加するヘリコプター＝２０１７年８月、ソウル南方の平沢市（ＥＰＡ時事）