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医療対応「入管局長の裁量」=スリランカ女性死亡、国が反論―名古屋地裁


 名古屋出入国在留管理局の収容施設で昨年3月、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、遺族が国に計約1億5600万円の損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が20日、名古屋地裁(佐野信裁判長)であった。国側は医療対応について「入管局長の合理的裁量に委ねられており、注意義務違反はない」などと反論した。  ウィシュマさんは施設収容後、嘔吐(おうと)を繰り返すなど急激に体調が悪化したが、点滴や入院などの治療を受けられないまま死亡。原告側は「違法な収容を続け、必要な医療を提供しなかった」と主張していた。   これに対し国側は「収容継続は退去強制手続きにのっとった適法なもの」と反論。入管施設での医療対応には制約があり、「いかなる医療措置を講じるかは、医師らの意見を踏まえた施設の長の合理的な裁量判断に委ねられている」と訴えた。  原告側は収容中の監視カメラ映像295時間分について、提出命令を出すよう地裁に申し立てていたが、国側は「証拠調べの必要がない」などと却下を求めた。  ウィシュマさんの妹のポールニマさん(28)は法廷で、「真実を明らかにするため、絶対にビデオ全部の提出が必要だ」と訴えた。(了)【時事通信社】
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