厚労省職員ら２２人書類送検＝ＩＴ導入補助金詐取容疑―大阪府警

　中小企業のデジタル化を後押しする「ＩＴ導入補助金」の詐取事件で、大阪府警捜査２課は２０日、詐欺の疑いで、新たに厚生労働省の５０代男性職員ら２２人を書類送検し、一連の捜査を終えた。同課は認否を明らかにしていない。 　一連の事件では、これまでに会社役員北川督被告（３３）＝詐欺罪で起訴＝やテレビ朝日社員ら７人が逮捕され、８人が書類送検されていた。同課は２０日、北川被告ら３人について追送検した。被害総額は３０４件で１億５２００万円に上るという。 　男性職員の送検容疑は２０１８年１２月～１９年２月、親族を代表とする不動産管理会社４社がＩＴツールを導入し、経費を支払ったとする虚偽の申請を行い、国から計２００万円を詐取した疑い。 　厚労省人事課は「事実関係を調査中」としている。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕大阪府警本部＝大阪市中央区