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「クリミア攻撃」示唆に波紋=ウクライナ高官、欧米兵器で―ロシアは「終末の日」警告


 ウクライナ国防省高官が、ロシアが併合した南部クリミア半島を欧米の重火器で攻撃することを示唆し、波紋が広がっている。ロシア側は反発し、核使用をちらつかせて反撃を警告。米国などもプーチン政権を過度に刺激しないよう、ロシア領内を射程に収めない兵器に限って供与を認めてきた経緯があり、困惑しているもようだ。  「破壊すべき標的の一つだ」。スキビツキー国防省情報総局報道官は16日の地元テレビで、クリミアの軍事目標を米国の高機動ロケット砲システム(HIMARS)や英国の多連装ロケットシステム「M270」で攻撃可能かという質問に答えて明言した。  スキビツキー氏は「クリミアはロシアからウクライナ南部に兵器を送り込むためのハブになっている」「全土へのミサイル攻撃に(クリミア駐留の)黒海艦隊が活用されている」と理由を挙げた。  ウクライナのレズニコフ国防相は先に、英BBC放送に対し、HIMARSでロシア領内を攻撃しないことになっていると説明していた。ただ、クリミアがあくまでもウクライナ領で、攻撃しても米国などとの約束をほごにしたことにならないと解釈した可能性がある。  ロシア側は強く反発。インタファクス通信によると、メドベージェフ前首相は17日、「そうした事態となれば、彼ら全員に『終末の日』が訪れるだろう」と警告した。クリミアへの攻撃をロシアの「国家の存立」を脅かすものと見なし、核兵器使用も辞さない姿勢を強調した。  ゼレンスキー大統領は17日のビデオ演説で「脅迫は誰も受け入れない」と一蹴。ただ、実際にクリミアを攻撃すれば、反撃を受けるだけでなく、欧米が困惑して今後の兵器供給に及び腰になる恐れもあり、ウクライナ側は可否を慎重に見極めているとみられる。高官の発言は、東部ドンバス地方の完全支配を目指すロシアをけん制する狙いだったとも言えそうだ。(時事)。 【時事通信社】 〔写真説明〕米軍の高機動ロケット砲システム(HIMARS)=3月6日、サウジアラビア・リヤド近郊(AFP時事) 〔写真説明〕ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ橋を渡るロシアの軍用トラック=ロシア国防省が2月16日提供したビデオ映像から(AFP時事)
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