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容疑者宅に薬品計量器具=原料購入し、火薬も自作か―安倍元首相銃撃・奈良県警


 安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の自宅から、火薬の調合用とみられる薬品の計量器具類などが押収されていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。火薬の原料をインターネットで購入した形跡も判明。奈良県警は同容疑者が銃や弾丸だけでなく、火薬も自作していたとみて、詳しく調べている。  捜査関係者によると、県警は山上容疑者宅から、火薬原料の粉砕や計量に使用可能な器具を複数押収した。車からは「火薬を乾かすのに使った」というアルミホイルが巻かれたトレー数枚も見つかり、同容疑者は「製法をネットで調べ、黒色火薬を自分で作った」と供述しているという。  黒色火薬は主に粉末にした木炭と硫黄、硝酸化合物を混ぜ合わせて作る。同容疑者宅には火薬のような粉末や、原料とみられるものが残され、県警が成分を鑑定している。  残された火薬のような粉末は大量ではなく、県警は事故を防ぐため、必要量をその都度作るなど慎重に作業していたとみている。火薬の保管庫などは見つからなかった。販売業者をネットで調べた形跡などもあった。  山上容疑者は金属パイプを束ねた構造の手製銃を複数用意し、弾丸も数種類作製していた。ネット情報を基に自ら工夫したとみられ、火薬も独自の調合を模索していた可能性がある。  県警は15日、同容疑者が「銃の試射をした」と供述した奈良県内の山中で、弾痕のような穴がある木の板やドラム缶を発見したと発表。周囲から発射した弾丸の一部とみられる金属片やプラスチック片を多数回収した。  同容疑者は通常の散弾用よりも大きな金属球を入れた弾丸を作るため、プラスチックケースを使っていたといい、プラスチック片はこの一部とみられる。ケースは自宅の捜索でも押収され、安倍氏銃撃にもこのタイプの弾が使われたとされる。県警は押収したパソコンや携帯電話を解析し、独力で銃を完成させた経緯を調べている。 (了)【時事通信社】
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