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地球接近小惑星の自転とらえた=60秒以下の高速回転も―東大など


 東京大などの研究チームは、地球に接近する直径100メートル以下の小惑星を動画撮影し、32天体の自転周期の推定に成功したと発表した。うち13天体は60秒以下の周期で高速自転していた。論文は13日、日本天文学会欧文研究報告に掲載された。  東大大学院博士課程の紅山仁さんらは、東大木曽観測所(長野県木曽町)の口径105センチの望遠鏡と超広視野動画カメラ「トモエゴゼン」を使い、地球から月までの距離(約38万キロ)の3倍以内に接近した直径100メートル以下の小惑星計60天体を動画で撮影。明るさの周期変化から32天体の自転周期を推定した。  小惑星のような小さな天体は、太陽からの光や熱を反射する際に生じる微小な力により、長い時間をかけて自転速度が変わることが知られている。理論予測では、直径10メートル以下の微小天体の自転周期は10秒以下まで加速されるはずだったが、今回の観測では周期10秒以下だったのは10天体中1天体だけだった。  数十メートル規模の小惑星は、地球に衝突して災害をもたらす可能性があり、探査機「はやぶさ2」が延長任務で向かう対象でもある。紅山さんは「探査は行ける数が限られている。地上の望遠鏡でたくさんの観測を行うことで、より理解が深まる」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕高速で自転しながら地球に接近する小惑星の想像図(東京大木曽観測所提供)
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