ロシア軍、ドネツク州で進軍継続＝集合住宅の死者３５人に―ウクライナ侵攻

　【ベルリン時事】ロシアは、ウクライナ東部ドネツク州の全域掌握を目指し、州西部・北部に向け進軍を続けている。英国防省の１２日の戦況報告によると、ロ軍は州西部で一部の街を新たに掌握したと主張しているほか、州北部では補給路の寸断を計画。部隊を再編成しつつ、一段と攻勢を強める構えだという。 　英国防省は、「ロシア軍はドネツク州で引き続き少しずつ支配領域を拡大している」と分析。州北部のスラビャンスクとクラマトルスクへの補給ルートとなっている高速道路沿いで、攻撃を継続しているとした。州当局は１２日、過去２４時間で民間の住宅や施設に計８回の攻撃が加えられたと明らかにした。 　民間の被害は拡大している。地元メディアによると、ドネツク州チャソフヤルでロシア軍のミサイル攻撃を受け倒壊した集合住宅では、１２日までに３５人の死者が確認された。　【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナ東部ドネツク州チャソフヤルで、ロシア軍の攻撃を受け、一部倒壊した集合住宅から荷物を運び出す女性＝１０日（ＡＦＰ時事）