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被災4年、ようやく自宅再建=「顧客優先」と復興専念―岡山県真備町の工務店会長・西日本豪雨


 西日本豪雨で町の約3割が水没した岡山県倉敷市真備町で、浸水した住宅の建て替えなどを手掛けてきた地元建設会社「中本屋工務店」の瀬本康弘会長(62)がこのほど、自宅を再建した。被災した顧客を優先し、自身は後回しにしてきた。最初の特別警報から6日で4年。「時間はかかったがようやく建て直せた。これからも真備の復興に貢献していきたい」と話す。  2018年7月の豪雨では、会社も自宅も水に漬かった。まず、屋根などに取り残された近隣住民約100人を小型ボートで救出。水が引いた後は、「何が何でも昔の真備に戻す」との思いから約2週間で業務を再開し、被災した住宅の建て替えやリフォームなどの要望に応えた。  これまで「お客さまが優先」と、自らは家族とアパートでの仮住まいを続けた。顧客らの建て替えが一段落したことから今年1月、自宅の再建に着手した。6月末に完成した家は、2階部分を被災当時の浸水高(約3メートル)より上にするなどの工夫を凝らした。  豪雨から4年がたって、かつての街並みが戻りつつあるが「当時の記憶を忘れかけている」住民も多い。新型コロナウイルスの感染拡大で住民同士が交流する機会が減った上、災害後に移ってきた住民も増えているという。  「今でも激しい雨音には恐怖心がある」という瀬本会長。過去にも大きな水害が起きていたのに、教訓が受け継がれていなかったとして、「当時の様子を何か形に残して伝承しながら、活気があり安心して暮らせる町になってほしい」と願っている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕西日本豪雨で浸水した住宅の建て替えなどを手掛けた中本屋工務店の瀬本康弘会長=6月29日、岡山県倉敷市
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