花流し、犠牲者追悼＝球磨川支流で住民ら―熊本豪雨２年

　災害関連死２人を含め６７人が死亡、２人が行方不明となった熊本豪雨から４日で２年を迎える。住民３人が犠牲となった熊本県球磨村の神瀬地区では２日、地元住民らが球磨川支流の川内川に花を流し、犠牲者を追悼した。 　同地区外の仮設住宅などで暮らす住民らが集まり、菊などを川に流した。４日には同様の追悼行事と三回忌法要を行う。　 　自宅が全壊し、昨年１２月から隣の人吉市に移り住んだという有田園子さん（６７）は「本当は３０年以上暮らした神瀬に戻りたかったが、また被災するかもしれないと思うと怖かった」と話した。 　球磨村内の仮設住宅で暮らす上蔀行雄さん（８１）は「自宅再建のめどが立たない。今後、村内の災害公営住宅に移ると思うが、神瀬に戻りたい」と話した。 　球磨村では２年前の豪雨で２５人が犠牲となり、１日時点で１２８世帯３７３人が仮設住宅で暮らしている。３年間の入居期限まで最大でも残り約１年となる。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕熊本豪雨から２年を前に追悼の花を川内川に流す人たち＝２日午前、熊本県球磨村