もんじゅ廃炉、設備解体着手へ＝来年度にも―原子力機構

　日本原子力研究開発機構は２８日、高速増殖原型炉もんじゅ（福井県敦賀市）の廃炉について、２０２３年度にも一部設備の解体に着手することなどを盛り込んだ計画を原子力規制委員会に申請した。 　もんじゅの廃炉作業は１８年に開始し、４７年度の完了を目指している。全体工程は４段階に分かれており、核燃料の取り出しなどを中心とした第１段階は来年３月までに終える予定。　 　原子力機構は廃炉作業の第２段階として、２３年度から２６年度にかけてタービン発電機や復水器の解体撤去を計画。このほか、原子炉内に残る計５９５体の中性子遮蔽（しゃへい）体などを水プールに移送する。 　一方、冷却材のナトリウムは２８年度から英国に搬出することが決まっている。搬出の具体的な作業内容や、２７年度以降に解体に着手する設備などについては、今後改めて認可申請を行う。第２段階の完了時期は３１年度としている。（了）【時事通信社】