ロシア国債は「デフォルト」＝制裁の効果アピール―米高官

　【エルマウ時事】米政府高官は２７日、ロシアの外貨建て国債の利払いが猶予期限の２６日までになかったことについて、「デフォルト（債務不履行）」に該当するとの認識を示した。先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）が開かれているドイツ南部エルマウで記者団に語った。 　ロシアの外貨建て国債がデフォルトとなれば、ロシア革命直後の１９１８年以来約１世紀ぶり。 　高官は「米国と同盟国、協力国の取った行動がいかに強力で、ロシア経済にどれほど大きな打撃を与えたかを（デフォルトが）示した」と述べ、ウクライナに侵攻したロシアに対する制裁の効果をアピールした。 　一方、ロシア政府は外貨建て国債の元利払いを自国通貨ルーブルで行えば、債務を履行したと見なす法律を独自に制定。今後もデフォルトを認める可能性は低そうだ。　【時事通信社】