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「プロパガンダにうんざり」=ロシアのバンドが「反戦パンク」


 「プロパガンダにはうんざり」。ロシアのパンク音楽バンドが、ウクライナ侵攻開始から丸4カ月を迎えた24日、新曲を発表した。独立系メディアによると、グループは新曲を「反戦マニフェスト」と銘打ち、既に米国へ出国。戦争長期化で国民の関心が薄れる中、あえてプーチン政権に異を唱えた。  このバンドは「リトル・ビッグ」。新型コロナウイルス禍で中止された2020年の欧州音楽祭「ユーロビジョン」で、ロシア代表だったことで知られる。  新曲は「ジェネレーション・キャンセレーション(キャンセル世代)」。個人や団体の言動を糾弾して排除しようとする「キャンセルカルチャー」と、プーチン政権下で反戦の主張が「キャンセル(拒絶)」される現実を重ね合わせた可能性がある。今を生きる世代そのものが駄目になったという意味合いもありそうだ。  「言論がない。選択肢がない」と歌う動画では、女性の口に特殊メークでファスナーが付いたり、テレビと視聴者の頭が特定の思想を注入するかのようにダクトでつながれたり。チェスの駒のような兵士、「核のボタン」、破壊された住宅も登場し、ウクライナ侵攻を非難しているのは明らかだ。  グループは声明で「私たちは母国を愛するが、ウクライナでの戦争には絶対同意できないし、あらゆる戦争を許せない」と強調。「プロパガンダにはうんざりだ」と述べ、プーチン政権を非難した。インスタグラムでも、侵攻を「やめろ」と訴えた。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領の記者会見の映像=2021年12月、モスクワ(AFP時事)
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