上層階えぐれ、窓ガラス破損＝日曜の朝、響く爆発音―ウクライナ首都

　ウクライナの首都キーウ（キエフ）中心部で２６日に起きたミサイル攻撃は、戦火から遠ざかっていた日曜日早朝の市内を揺るがした。９階建ての集合住宅は７階から上層階がえぐれ、衝撃の大きさを物語る。７歳の女児が救出されたが、がれきの中にまだ住民が閉じ込められている恐れがある。 　クリチコ市長の説明などによると、「６時２９分、火災発生」の通報を受け非常事態庁の消防隊員が現場に急行。公表された映像では、隊員らが救助犬を連れ、窓ガラスが割れた各階を捜索した。 　集合住宅があるのは、ウクライナの国民的詩人の名を冠したシェフチェンコ地区。３月末に郊外からロシア軍が撤退後、日常生活が戻りつつあった。 　「４回の爆発音があった。サイレンも聞こえる」。南隣のソロミャンスク地区に住むユーリャさんは、オンライン取材に張り詰めた現地の状況を語った。避難先のウクライナ西部から４月中旬にキーウに帰ったところで、攻撃再開に驚きを隠さない。 　内務省高官は、集合住宅に加え、別のミサイルが幼稚園に着弾したと主張した。　【時事通信社】 〔写真説明〕２６日、攻撃を受けて損壊したキーウ（キエフ）の集合住宅前に集まる消防隊員ら（ＥＰＡ時事） 〔写真説明〕２６日、損壊したキーウ（キエフ）の集合住宅で救助活動に当たる隊員（ロイター時事）