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「大崎事件」再審開始認めず=服役95歳女性、第4次請求―43年前の殺人事件・鹿児島地裁


 鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」の第4次再審請求審で、鹿児島地裁(中田幹人裁判長)は22日、殺人罪などで懲役10年が確定、服役した原口アヤ子さん(95)の再審開始を認めず、請求を棄却する決定をした。  原口さんは捜査段階から一貫して無実を主張したが、共謀したとされた親族らの自白などを根拠に有罪とされた。服役後に申し立てられた1~3次の請求審では、地、高裁で計3回、再審開始が認められたが、最終的にはいずれも退けられていた。   第4次請求審で弁護側は、急性腸管壊死(えし)が死因だとする救命救急医による医学鑑定を新証拠として提出。男性は、確定判決が認定したタオルによる絞殺ではなく、直前に発生していた側溝への転落事故のため、「犯行時刻」の2時間前には死亡していた可能性が高いと主張した。  膨大な文章データから有意な情報を取り出す「テキストマイニング」という手法による鑑定なども提出し、関係者の供述には矛盾があり信用できないと訴えていた。  検察側は、救急医の鑑定は解剖時の写真に基づいており、証明力は乏しいと反論。供述鑑定についても、意図した結論を導き出せる恣意(しい)的な手法だとして、請求棄却を求めていた。  原口さんの第1次請求審では地裁が再審を認めたが、高裁支部が取り消し、最高裁で確定。第2次請求審は退けられ、第3次請求審では地、高裁段階で認められた再審開始決定を、最高裁が19年6月に取り消した。    ◇大崎事件をめぐる動き 1979年10月 男性の遺体発見。原口アヤ子さんらが殺人容疑などで逮捕される   80年 3月 鹿児島地裁で原口さんに懲役10年の判決。その後確定   90年 7月 原口さん出所   95年 4月 鹿児島地裁に第1次再審請求 2002年 3月 地裁が再審開始を決定   04年12月 福岡高裁宮崎支部が再審開始を取り消す   06年 1月 最高裁で取り消しが確定   10年 8月 第2次再審請求   13年 3月 地裁が請求棄却。その後、最高裁で確定   15年 7月 第3次再審請求   17年 6月 地裁が再審開始を決定   18年 3月 高裁支部も再審開始を支持   19年 6月 最高裁が再審開始を取り消し   20年 3月 第4次再審請求   22年 6月 地裁が請求棄却 (了)【時事通信社】
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