ロシア軍、北東部都市へ再攻勢か＝「再び前線」と懸念―ウクライナ

　【イスタンブール時事】ウクライナのメディアによると、同国のデニセンコ内相顧問は１９日、北東部にある第２の都市ハリコフの情勢について、ロシア軍が攻勢を強め「再び前線になろうとしている。非常に困難な状況だ」と危機感を示した。東部で激しい攻撃にさらされるウクライナ側の状況が、一段と悪化する可能性がある。 　ロシア国防省は１９日、「ハリコフの戦車修理工場をミサイルで攻撃した」と発表した。 　ハリコフ州は２月下旬の侵攻開始直後からロシア軍の標的にされ、州都ハリコフで大きな被害が出た。ただ、ウクライナ軍は５月中旬、ロシア軍部隊を国境付近まで押し戻し、このところ州内の都市部での砲撃は収まっていた。 　一方、中部ドニプロペトロウシク州のレズニチェンコ知事は１８日、同州にある石油貯蔵施設がミサイル攻撃を受けたと発表した。１９日時点で少なくとも２人が死亡、１０人以上が負傷したという。　【時事通信社】