早川監督、現実でない感じ＝カンヌ映画祭

　【カンヌ（仏）時事】カンヌ国際映画祭で、カメラドール（新人監督賞）の特別表彰を受けた早川千絵監督（４５）は、授賞式後の２９日未明、記者団の取材に「現実でないような感じだ」と、喜びと驚き交じりの表情で語った。
　早川監督は「たくさんのスタッフが関わった作品であり、みんなの期待に応えられて、うれしいというより安心が大きい」と、ほっとした様子。「（公式上映などで）観客の反応を初めて生で聞き、とてもいい感想だったので『この映画を作ってよかった』と心から思った」と強調した。
　さらに「自分が心を動かされるような映画を作ることが、見た人の心も動かせるんだと思った」と振り返った早川監督。「これからもそういう映画を目指して作っていきたい」と、今後の目標を語った。　（了）
【時事通信社】
〔写真説明〕記者団の取材に応じる早川千絵監督＝２９日、フランス南部カンヌ
〔写真説明〕２８日、フランスのカンヌ国際映画祭で記者会見する早川千絵監督（中央）