阪大教授らの賠償請求棄却＝杉田水脈議員のネット発言で―京都地裁

　自民党の杉田水脈衆院議員によるインターネット上の発言などで名誉を傷つけられたとして、大阪大の教授だった牟田和恵氏ら研究者４人が杉田議員に計１１００万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が２５日、京都地裁であった。長谷部幸弥裁判長（菊井一夫裁判長代読）は請求を棄却した。 　牟田氏らは、２０１４～１７年度に国の科学研究費補助金を受給してフェミニズム研究を行った。杉田氏が研究をめぐって、捏造（ねつぞう）や研究費の流用といった趣旨の発言をネットテレビやツイッターで繰り返したことで、研究者としての社会的評価を低下させられたと主張していた。 　長谷部裁判長は、杉田氏の発言について「研究に対しての意見や批評にすぎない」と判断し、名誉毀損（きそん）を認めなかった。　（了）【時事通信社】