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ルガンスク州拠点の攻防、正念場=ロシア軍、包囲攻撃強化―マリウポリで200遺体・ウクライナ


 【イスタンブール時事】ウクライナ東部ドンバス地方の制圧作戦を進めるロシア軍は25日、ルガンスク州でウクライナ側が拠点とするセベロドネツクの包囲攻撃を一段と強化した。セベロドネツク一帯が陥落すれば、ロシアがルガンスク州全域を実質的に掌握することになるため、攻防戦は正念場を迎えつつある。  ルガンスク州のガイダイ知事は25日、「セベロドネツクへの砲撃が急激に増加している」と表明し、ロシアが同州の掌握に向けて戦力を集中させているとの見方を示した。ゼレンスキー大統領は24日夜の演説で、ロシア軍はセベロドネツクなどで「すべてを破壊しようとしている」と危機感を示した。  ロシア軍は東部ドネツク州でも作戦を続け、現地からの報道によると、24日にはスビトロダルスクを制圧。リマンなどでも攻撃が続いている。  ただウクライナ軍の抵抗は根強く、全体的に進撃速度は遅い。ロシア通信によると、ショイグ国防相は24日、「住民の退避のため」侵攻のペースが落ちていると説明した。  一方、ロシアが制圧した南東部マリウポリのアンドリュシェンコ市長顧問は24日、市内でがれきの下にある地下室から約200人の遺体が見つかったと明らかにした。ただ、ロシア当局が遺体収容を進めず、放置を余儀なくされているという。 【時事通信社】
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