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「帰国して武器を手に」=戦禍の祖国、もどかしい思い―日本在住20年のウクライナ男性


 日本在住約20年のウクライナ人男性が、戦禍に見舞われる母国に心を痛めている。「(侵攻が始まった)2月24日から、ずっと悩んでいる」。本国で動員のため18~60歳男性の出国が禁じられる中、自分は遠く離れた北海道で3人の子育て。「帰国して武器を手にしなければ」というもどかしい思いが消えない。  会社員のゴヴォロヴスキー・セルヒーさん(48)は、ルーマニア国境に近い西部カミャネツ・ポディルスキー出身。キーウ(キエフ)国立言語大を卒業後、27歳で来日した。  ロシアによる本格侵攻開始から3カ月。動画サイトのニュースや現地とのやりとりで情報を得ている。民間人の犠牲を耳にするたび「(日本に居て)力がなく、どうにもできない」と悲嘆に暮れる。  「降伏すればウクライナがなくなる。戦うしかない」。思いは同世代の男性と同じだ。母国で爆発物処理に当たる幼なじみは、ロシア軍が撤退に際し、人的被害を出すため「車や洗濯機にまで仕掛けている」と教えてくれた。  自分にできることを考えつつ「集会で正しい情報を伝えたり、お金を送ったり」しているが、望郷の念は強い。  家で戦争について子供から聞かれる。「本当に殺すの?」。祖国では老いも若きも志願兵になっている。一緒に暮らす17歳の長男が「戦いたい」と言っても、巻き込みたくない。  ウクライナ最高会議(議会)は22日、動員を伴う戒厳令をさらに3カ月延長した。戦争の長期化が懸念される中、「2014年の状態に戻る」こと、ロシアが奪い取った南部クリミア半島や東部ドンバス地方が祖国に返ることを異国の地から望んでいる。 【時事通信社】 〔写真説明〕時事通信の取材に応じるゴヴォロヴスキー・セルヒーさん=17日、北海道恵庭市
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