starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

「小さな手掛かりでも」=海上捜索の警備艇船長―知床事故


 知床半島沖の観光船沈没事故では、第1管区海上保安本部(小樽市)と共に、北海道警も連日、陸上や海上での行方不明者捜索に当たる。「小さな手掛かりでも見逃さない」。道警の警備艇「そうや」(19トン)の久保田真二船長(38)は、船上からの不明者発見に力を尽くす。  警備艇は事故翌日の4月24日以降、ほぼ毎日、捜索を続けている。船体が小さく浅瀬も航行できるため、主に半島沿岸部を担当する。早朝から夕方まで、沈没現場の半島西側から東側の羅臼沖を走り、肉眼や双眼鏡で海上や沿岸を捜索。海中はソナー(水中音波探知機)を活用して、手掛かりを探る。  捜索は地道な作業だ。久保田船長は「海面や沿岸線を目視でひたすら捜す。小さな漂流物を見つけるのはとても難しい」と語る。これまで行方不明者につながる手掛かりなどは発見できておらず、「残念だ」と悔しさをにじませる。  半島沖は強風が吹く海域で、活動は困難を極める。風や波高は一定でなく、時間帯によって変化は激しい。山から吹き下ろす風速15~20メートルの強風にさらされることもあり、「捜索がままならないタイミングもある」という厳しい日々だ。  それでも5、6人の乗組員は、日々変化する潮流や風向きを考慮。不明者が流された可能性のある場所を予想して、捜索する。干潮時には、岩の隙間にできる潮だまりも重点的に確認するという。  事故から1カ月が過ぎ、捜索は長期に及ぶが、久保田船長は「行方不明者の発見という強い思いを乗組員全員が持っている」と語り、今後も全力で臨む覚悟だ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕北海道警の警備艇「そうや」の久保田真二船長。知床半島沖の観光船沈没事故で、船上から行方不明者捜索に当たっている=22日午前、北海道斜里町 〔写真説明〕北海道警の警備艇「そうや」の久保田真二船長。知床半島沖の観光船沈没事故で、船上から行方不明者捜索に当たっている=22日午前、北海道斜里町
    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.