必要な検査せず脂肪除去手術＝過失傷害容疑で医師書類送検―警視庁

　必要な検査をせず、医学的根拠に乏しい脂肪除去手術をしたなどとして、警視庁捜査１課は２０日、業務上過失傷害容疑で、男性医師（６９）＝東京都北区＝を書類送検した。同課は認否を明らかにしていない。 　送検容疑は２０１７年７月と１０月、勤務先の病院で、適切な医療行為のために必要な検査をせずに都内に住む４０代の女性に計２回、腹部の脂肪除去手術をするなどし、全治不詳の傷を負わせた疑い。　 　同課は、医師が左脚がむくんでいた女性に対し、原因特定のための検査をせず、医学的根拠に乏しい手術をしたことに過失があると判断した。 　女性は医師が勤務する病院で腰痛治療などを受けていたが、手術後の１７年に死亡した。家族から警視庁に相談があり発覚した。（了）【時事通信社】