最高裁長官に戸倉氏起用へ＝大谷氏の後任、２０日にも決定

　政府は１９日、来月２２日に定年退官する大谷直人最高裁長官（６９）の後任となる第２０代長官に、戸倉三郎・最高裁判事（６７）を起用する方針を固めた。２０日にも閣議決定する見通し。 　戸倉氏は裁判官出身で、主に刑事裁判を担当。１７年の最高裁判事就任後は、夫婦別姓訴訟の大法廷決定で、別姓を認めない民法の規定について憲法に違反しないとする多数意見を述べた。　 　裁判長としては、インターネット上に掲載した写真が改変され拡散したとして、写真家が米ツイッター社に対し、写真の無断ツイートをリツイートした人物らの情報開示を求めた訴訟を担当。ツイッター社側の上告を棄却し、二審のメールアドレス開示命令が確定した。 　戸倉　三郎氏（とくら・さぶろう）一橋大法卒。８２年判事補。さいたま地裁所長、最高裁事務総長、東京高裁長官などを経て、１７年３月から現職。６７歳。山口県出身。（了）【時事通信社】