米ＥＵ、半導体供給強化で連携＝補助金競争を回避―閣僚会合

　【ブリュッセル時事】米国と欧州連合（ＥＵ）は１６日、供給不足が続く半導体のサプライチェーン（供給網）強化で協力することなどで合意した。フランスのパリ近郊で開いた「米ＥＵ貿易・テクノロジー協議会」の閣僚級会合で、半導体の安定供給に向けた連携の重要性を確認した。 　幅広い製品に使われる半導体については、米ＥＵ間で供給不足の兆候を早期に把握し、対応するための監視体制を構築。補助金競争を回避するための情報共有を進める。レアアース（希土類）、太陽光システムの供給網の多様化でも協調する。 　バイデン米大統領とフォンデアライエン欧州委員長は共同声明で、「われわれの世界的な競争力を強化する取り組みだ」と意義を強調した。　【時事通信社】