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観光船航行中に事務所不在=天候、風速も記録せず―運航会社社長


 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田精一社長(58)が社内の連絡体制などの不備を認める文書を乗客家族側に配布していたことが2日、分かった。文書によると、桂田社長は事故当日、病院に行くため事務所におらず、法律で定められた運航記録もしていなかった。同社長は「無責任な対応により重大な事故を発生させた」と記している。  海上運送法に基づく同社の安全管理規定では、船長が運航管理者に対し、決められた地点に達した時に通過時刻や天候、風速、波浪などについて連絡する必要がある。  家族側に配布された文書によると、同社の運航管理者は桂田社長だが、事故が発生した先月23日、これらの連絡を豊田徳幸船長(54)から受けて記録する作業を行っていなかった。  運航管理者は航行中、原則事務所にいなければならないが、桂田社長は病院に行っていたため事務所を離れていたという。代わりに事務所で連絡を受ける運航管理補助者の社員も事故当日はいなかった。  事務所の無線に不具合があったのに、社員に対し携帯電話で豊田船長と連絡を取り、運航状況を把握するよう指示していなかったとも説明。桂田社長は「船舶の運航などについて社員に任せている部分が多く、私自身の運航管理者としての自覚も足りなかった」との認識を示した。   国土交通省は同社に対する特別監査を行い、安全管理規定の順守状況を調査。第1管区海上保安本部(小樽市)は2日、業務上過失致死容疑で強制捜査に乗り出している。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する観光船運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長=4月27日午後、北海道斜里町
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