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豪州のディンゴ、犬と違い=ゲノムを比較―国際チーム


 オーストラリアのラトローブ大などの国際研究チームは南オーストラリア州の砂漠地帯に生息する野生のディンゴの全遺伝情報(ゲノム)を解析し、22日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズ電子版に発表した。グリーンランドオオカミや犬(イエイヌ)と比較したところ、オオカミより犬に近いが、人から餌を与えられ、家畜として選抜されてきた犬とは明確な違いがあるという。  ディンゴは8500年前から5000年前に豪州に入ったとみられ、野生で有袋類や爬虫(はちゅう)類などを捕食。フクロオオカミが絶滅した後は肉食獣でトップの位置を占める。しかし、犬と見分けにくく、人が住む地域では交雑も進んでいるため、野生の犬として扱われ、羊などを襲う害獣として駆除されることがある。  ゲノムを解析したのは当時3歳の雌「サンディ」。幼い時期に発見され、犬との交雑個体でないことが確認されていた。犬は餌に多く含まれるでんぷんの消化能力が高いが、ディンゴは低いことなどが遺伝子群の解析で分かった。国際研究チームはディンゴが生態系で果たす役割を早急に解明し、犬との交雑が進んだり、大規模に駆除されたりした場合の影響を評価すべきだと訴えている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕国際研究チームが全遺伝情報(ゲノム)を解析したオーストラリアの野生ディンゴ「サンディ」(雌)。オオカミより犬に近いが、犬とは明確な違いがあった(ピュア・ディンゴ・サンクチュアリのバリー・エグルトン氏提供)
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