議長声明「ロシアは外交で解決を」＝共同声明見送りは初―ＩＭＦ委員会

　【ワシントン時事】国際通貨基金（ＩＭＦ）の助言機関である国際通貨金融委員会（ＩＭＦＣ）は２１日、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、外交による迅速な解決を求める議長声明を発表した。共同声明ではなく議長声明の採択にとどまったのは、２０００年に第１回会合が開催されてから初めて。 　ＩＭＦＣはＩＭＦ加盟国の財務相や中央銀行総裁が委員を務め、今回は鈴木俊一財務相も出席して米ワシントンで開かれた。議長を務めたスペインのカルビニョ経済相は会見で「１カ国の反対で共同声明を採択できなかった」と説明。議長声明は、ロシアに対する非難とＩＭＦへの助言を切り離す形で構成する異例の対応をとった。オンラインで参加したロシアのシルアノフ財務相が反対したとみられる。　【時事通信社】