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避難先から再びウクライナへ=ロシア軍侵攻でも「帰りたい」―帰国110万人、動き加速


 【リビウ時事】ウクライナから国外へ避難した人々が帰国する動きが加速している。ウクライナ国境警備当局の推計によると、既に110万人超が戻った。ロシアの攻勢が東部ドンバス地方へ重心を移す中、ウクライナ各地に戦禍が広がる危険は依然としてあるものの、残された家族や祖国を案じる気持ちが後押ししている。  ウクライナ難民を最も多く受け入れているポーランド。気温7度の寒空が広がった21日午前、南部クラクフのターミナルからウクライナ西部リビウ方面に向かう約60人乗りのバスは満席だった。バスの目的地イワノフランコフスクは、ロシアが3月中旬、侵攻後初めて極超音速ミサイルで破壊した軍事施設に近い。  リビウの北約75キロの町チェルボノフラードに住むナディアさん(32)は、母親のハリナさん(62)と共に3月初旬から、妹が住むベルギーに身を寄せた。痛みを抱える首の手術を避難先で受け、経過も良好なため帰国を決めた。妹はウクライナ行きに反対したが、「危ないと分かっていても、やはり祖国に帰りたい」と説得したという。  ナディアさんは山口県や埼玉県に留学経験があり、日本語が堪能。一時は日本への避難も考えたが、「高齢の両親を残して逃げたくなかった」。バスが国境を越えると「ウクライナの国旗を見てほっとした」と笑顔を見せた。  同じく乗客のイディナさん(28)はロシアの侵攻直後、夫と両親を残しクラクフへ逃れた。ウクライナでの経歴を生かしてクラクフでもIT企業で働き、「ポーランドの人たちは親切に接してくれて、居心地は良かった」と話すが、家族の安否をいつも気に掛けていた。ウクライナに信者が多い東方正教会の復活祭(イースター)祝日に合わせての帰国。「イースター後も残るかどうか、今は分からない」と言葉を濁す。リビウでは雨の中、迎えに来た夫と熱い抱擁を交わした。  国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の統計では、侵攻開始後にウクライナを逃れた難民は500万人を超えた。一方、国連の推計によれば、祖国へ戻る人は今では1日3万人に上るとみられ、21日もポーランド・ウクライナ国境では入国審査を待つ車の長い行列ができていた。 【時事通信社】 〔写真説明〕21日、ポーランド南部クラクフからバスでウクライナ西部リビウに着いた人々 〔写真説明〕21日、ウクライナ西部リビウの駅で列車を待つ人々。ポーランドなど避難先へ向かおうと大勢詰め掛けた
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