デジタルアートで楽しむ懐石料理＝福井県越前市〔地域〕

　福井県越前市にある料亭「おりょうり京町　萬谷」がデジタルアートを活用した体験型料理イベントを５月から始める。４月１６日には市ゆかりの画家ら４人を招いた試食会が行われ、懐石料理とともに、テーブルに映し出された映像や三味線による演奏を楽しんだ。 　料理は、同市出身で「天皇の料理番」と呼ばれた秋山徳蔵氏のレシピを再現。カモ肉のローストなど、越前市の四季をイメージした。テーブルに食器を置くと、センサーが反応し市の名所などの映像が流れた。三味線の生演奏も行われた。 　デジタルアートは、プログラミングで地域貢献を目指す市民団体「越前市ぷらぷらぼ」が制作。コロナ禍で客足が遠のく中、おりょうり京町の萬谷知士代表は「料理に加え、デジタルアートで街の文化を伝える。驚きが感じられるはず」と期待した。 　体験イベントは５月７日に実施する予定で、以降もデジタル技術を活用した取組を続ける考え。利用は昼、夜の各部４人まで。料金は４種のワイン付きで税込み１万３０００円。　（了）【時事通信社】