ロ軍、本格攻勢の前段＝戦力は７５％に低下―米高官

　【ワシントン時事】米国防総省高官は１９日、ウクライナに侵攻しているロシア軍の動向について「（ウクライナ東部の）ドネツク南西部などで限定的な戦闘を確認した。これらは大規模攻勢開始の前段階とみている」との分析を明らかにした。記者団に語った。 　同高官は「ロシア軍は依然として支援や補給の態勢を整えている」と指摘。前日から２部隊が増派され、ウクライナ領内で７８部隊（８万～１０万人）が東部と南部に集中しているという。 　また、ロシア軍全体の戦力について、２月の開戦時から「約７５％」に低下していると推定した。各地の戦況では、ウクライナ軍が現時点でロシア軍の攻撃を退けていると述べた。 　一方、カービー国防総省報道官は１９日の記者会見で、ウクライナが諸外国から軍用機や部品を受け取っていると明らかにした。米国の追加的な軍事支援に関しては「ウクライナの要求に対して可能なことをする」と述べるにとどめた。　【時事通信社】