マリウポリ陥落「時間の問題」＝攻撃激化は東部攻勢の準備―元英参謀長

　【ロンドン時事】英陸軍のダナット元参謀長は１８日、スカイニューズ・テレビに対し、ロシア軍が包囲を強める南東部の要衝マリウポリの攻防について、抵抗を続けるウクライナ兵に残された手段は少なく、「完全制圧は時間の問題だ」と指摘した。ダナット氏は「英雄的な抗戦は極めておぞましく悲しい最後を迎えることになるだろう」と述べた。 　また、ここ数日、ロシア軍が各地で砲爆撃やミサイル攻撃を強化していることについて、東部ドンバス地方での大規模攻勢を有利に進めるための準備行動との見方を明らかにした。ダナット氏は、ロシア軍がウクライナ側の士気を落とし、軍施設の破壊で防御力をそぐことを狙っていると分析。その上で、「無計画」だったために失敗に終わった首都キーウ（キエフ）攻略と異なり、東部での攻勢は「周到に準備されている」と警告した。　【時事通信社】 〔写真説明〕英陸軍のダナット元参謀長＝２０１０年７月、ロンドン（ＡＦＰ時事）