マリウポリ「最後まで戦う」＝ロ軍の最後通告拒否―ウクライナ

　【イスタンブール、ワシントン時事】ウクライナのシュミハリ首相は１７日、米ＡＢＣテレビのインタビューで、南東部の要衝マリウポリでロシア軍への抵抗を続けるウクライナ部隊は「最後まで戦う」と述べ、投降を求めるロシア軍の最後通告を拒否した。 　シュミハリ氏は「マリウポリはまだ陥落していない。われわれの部隊がいる」と強調。「一部地区はウクライナが掌握しており、ロシア側は全体を支配していない」と語った。 　通告拒否を受け、ロシア軍はウクライナ軍部隊が立てこもる製鉄所への強行突入を図る可能性もある。ウクライナ軍は１７日の声明で、ロシア軍がマリウポリで「製鉄所などへの襲撃作戦」を試みたほか、上空からの爆撃も続けていると指摘した。 　ウクライナのクレバ外相も同日放送のＣＢＳテレビの番組で、マリウポリの戦況について「都市はもはや存在していない。残存の（ウクライナ）軍や市民は戦っているが、ロシア軍は完全に破壊するつもりのようだ」と非難した。 　ロシア側との交渉に関しては「ハイレベルの接触はなく、交渉団が実務的なやりとりをしているだけ」と説明。交渉の継続には、マリウポリの行方が「レッドライン（譲れない一線）になる」と改めて訴えた。　【時事通信社】