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91歳原告「緑豊かな故郷よ」=事故11年思い、判事に訴え―原発避難訴訟


 「緑豊かで静かな故郷に帰りたい」。15日開かれた東京電力福島第1原発事故の避難者らによる訴訟の上告審で、原告の一人、小丸哲也さん(91)は居並ぶ最高裁判事らに悲痛な思いを述べた。  原告側弁護士が意見を述べた後、スーツ姿の小丸さんは椅子から立ち上がり、裁判官らの方を向いて手元の紙に目をやった。マスクをしていたが、はっきりした声で陳述内容を読み上げた。  先祖代々の家や田畑などは事故に伴う放射性物質で汚染され、人生を懸けて築き上げてきたものを80歳で全て失った。故郷は帰還困難区域の中でも高線量地域となり、事故から11年余りたっても除染されず、自宅は野生動物に荒らされて悲惨な状況だという。  小丸さんは「この現状は到底納得できない」と悔しさをあらわにした。「国は、地域住民に『原発は絶対安全・安心』という安全神話を40年間言い続けてきた。重大事故を起こした責任をはっきりと認めてほしい」と訴えた。  約5分間の読み上げが終わると、裁判官らに一礼した。裁判官らは時折メモを取りながらじっと耳を傾けていた。(了)【時事通信社】
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