starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

多様性反映、改革進む=アジア系作品躍進の背景―米アカデミー賞


 【ロサンゼルス時事】2020年に韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞はじめ4冠を獲得するなど、最近のアカデミー賞はアジア系作品の躍進が目覚ましい。その背景には、白人中心主義を排し、社会の多様性を反映する改革を推し進めているアカデミー賞の現実がある。  契機は、16年に巻き起こった「(受賞者に贈られる黄金像の)オスカーは真っ白」との批判だ。前年に続き、黒人の俳優や監督が受賞候補とならず、黒人監督のスパイク・リーさんらが授賞式を欠席して抗議し、大きな注目を集めた。  実際、人口の約4割をヒスパニックや黒人、アジア系などの非白人層が占める米国の現実とアカデミー賞の在り方の間には乖離(かいり)があった。当時、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの会長を黒人女性として初めて務めていたシェリル・ブーン・アイザックス氏は「映画業界が後れを取り戻すのを待つことはしない」と述べ、改革が始まった。  具体的には、投票権を持つ会員に占める非白人や女性の人数を大幅に拡充。24年以降の作品賞の選考では、出演者やスタッフらに非白人や女性、LGBTなど性的少数者、障害者を一定程度含むことが要件になる。  最近の「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」など差別撤廃運動の高まりも相まって、多様性を直視する機運が醸成されたことも、改革を後押ししている。  今回の作品賞候補には「ドライブ・マイ・カー」とともに、歌での進学を志す少女と聴覚障害を持つ家族の姿を描いた「コーダ あいのうた」も入った。さらに、同作で父親役を演じ、自身も聴覚障害を持つ俳優トロイ・コッツァーは助演男優賞を受賞した。人種にとどまらない米国社会の多様性を体現しようと試みた選考だったと言える。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕第92回アカデミー賞授賞式で、作品賞など4冠に輝いた「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督(左)。右はスパイク・リー監督(AFP時事)
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.