ロシア軍、チェルノブイリ原発近くの都市砲撃＝ＩＡＥＡが「懸念」

　国際原子力機関（ＩＡＥＡ）のグロッシ事務局長は２４日の声明で、ロシア軍がウクライナ北部にあるチェルノブイリ原発近くの都市スラブチッチにある検問所を砲撃しているとして、「懸念」を表明した。「スラブチッチに暮らす多くの原発作業員を危険にさらし、作業員の交代を妨げている」と指摘した。ウクライナ側から連絡を受けた。 　チェルノブイリ原発をめぐっては、侵攻したロシア軍に２月２４日に制圧されて以降、作業員は４週間近くにわたって交代なしで勤務を強いられた末、数日前に作業員の約半数がようやく交代し帰宅できたばかりだった。スラブチッチは、１９８６年の原発事故後に設定された制限区域の外側に位置する。　【時事通信社】