「民間人保護を」＝特別会合で人道決議採択―国連総会

　【ニューヨーク時事】国連総会（１９３カ国）は２４日、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる緊急特別会合で、「ロシアによる敵対行為の悲惨な人道的結果に遺憾を表する」と明記し、民間人保護を訴える人道決議案を賛成１４０で採択した。反対５、棄権３８だった。今月２日に日本を含む１４１カ国の賛成で採択された対ロシア非難決議に続き、国際社会の総意を示す。 　「ウクライナに対する侵略の人道的結果」と題された決議では、ロシアに敵対行為の即時停止を要求。「人道支援員やジャーナリスト、女性や子供らを含む民間人の完全な保護」や、医療従事者、市民生活に不可欠な施設などの尊重も求めた。 　加えて、避難民の安全確保、都市包囲の解除、多くの途上国が懸念する食料安全保障への影響にも言及した。 　メキシコと共に決議案を作成したフランスのドリビエール国連大使は２３日、「ロシアの攻撃をやめさせることだけがこれ以上の損失を防ぐ」と演説し、決議案への支持を呼び掛けた。　【時事通信社】