ワクチン３回目接種、１２歳以上に拡大へ＝ファイザー製、４月にも―厚労省・新型コロナ

　厚生労働省は２３日、薬事・食品衛生審議会の専門部会を開き、新型コロナウイルスワクチンの３回目接種の対象年齢引き下げについて議論する。現行の１８歳以上から１２歳以上となる見通しで、早ければ４月にも開始される。１２～１７歳へのワクチンは当面、ファイザー社製を使用する。 　１、２回目は５歳から接種可能。３回目は臨床試験（治験）データが不十分などの理由から、１８歳以上に限定していた。 　同社製ワクチンは海外で１２～１７歳への３回目接種が始まっている。厚労省は安全性や有効性を示すデータが集まってきたとして、対象年齢を引き下げる方針を決めた。モデルナ社製についても、データが集まり次第使用を検討する。 　厚労省は１１日、早ければ４月から１２～１７歳の接種が始まる可能性があるとして、自治体に対し接種券の発送などの準備を進めるよう通知した。 　１２歳以上への３回目接種はイスラエルが先行しており、米国や欧州でも実施されている。（了）【時事通信社】